5月20日 Mercedes工場労組拒否
Source :Mercedes workers vote no to union. UAW says they were illegally intimidated (NPR)
Mercedes-Benz社Tuscaloosa工場の労組結成の可否を問う投票は、否決で終わった(「Topics2024年5月14日(3) Mercedes工場で労組投票開始」参照)。2,642 vs 2,045で、56.4%の拒否率だった。

4月に労組結成が承認されたTN州VW工場の場合、第1回目の2014年の拒否率は53.2%であった(「Topics2024年4月22日 TN州VW工場で労組結成」参照)。このMercedes工場についても、10年後にはどうなっているかわからない。
※ 参考テーマ「労働組合

5月16日 CPI鎮静化へ
Source :Eggs and milk prices fall, fueling new hope for interest rate cuts (NPR)
5月15日、BLSは4月の消費者物価指数(CPI-U)を公表した(News Release)。前年同月比3.4%の上昇となった(「Topics2024年4月12日(1) CPI前年比も上昇」参照)。コアの伸び率は3.6%で、こちらも少し低下し、4%近傍から少しだけ乖離した。
足許については前月比で+0.3%と、若干鈍化した。
エネルギー価格は2.6%と上昇した。
住居費は前年同月比5.5%増と若干低下した。
サービス業の価格上昇率は5.3%と若干の鈍化。
3月の実質時給は、前月比0.2%減、前年同月比で+0.5%となった(Real Earnings News Release)。
若干ではあるが、インフレは鎮静の方向を向きつつある。

※ 参考テーマ「労働市場

5月14日(1) 2025年HSA拠出限度額
Source :IRS Announces 2025 Limits for Health Savings Accounts, High-Deductible Health Plans and Excepted Benefit HRAs (McDermott Will & Emery)
IRSが、2025年のHSAs等の拠出限度額を公表した(「Topics2023年5月19日(2) 2024年HSA拠出限度額」参照)。
HEALTH AND WELFARE PLAN LIMITS 2024 Δ 2025
HDHP ・Maximum annual out-of-pocket limit (excluding premiums)
Self-only coverage $8,050 $8,300
Family coverage $16,100 $16,600
HDHP ・Minimum annual deductible
Self-only coverage $1,600 $1,650
Family coverage $3,200 $3,300
HSA ・Annual contribution limit
Self-only coverage $4,150 $4,300
Family coverage $8,300 $8,550
Catch-up contributions (ages 55 and older) $1,000 = $1,000
Excepted Benefit HRA
Annual contribution limit $2,100 $2,150
※ 参考テーマ「HSA

5月14日(2) Medicaid資格確認一年延長
Source :CMS extends Medicaid 'unwinding' waivers into 2025 (Modern Healthcare)
5月9日、CMSは、各州政府に対し、Medicaid加入資格確認作業の期限を2025年6月まで延期することを通知した(「Topics2023年3月22日(1) Medicaid資格喪失」参照)。まる一年延長することになる。

KFFによれば、5月10日時点で、確認作業がなされていない割合が26%もある。しかも、資格喪失の処理をした23%のうち、69%は手続き上の理由で処理されており、本当に加入資格がないのかどうかは不確かな状況にある。

"Medicaid Enrollment and Unwinding Tracker" by KFF
※ 参考テーマ「無保険者対策/州レベル全般

5月14日(3) Mercedes工場で労組投票開始
Source :Auto workers in Alabama are voting to form a union. Here's what you need to know (NPR)
5月13日、Alabama州にあるMercedes-Benz社Tuscaloosa工場(対象従業員約5,200人)で、労組結成を認めるかどうかの投票が始まった。

4月に続き、南部の州、外資系自動車メーカー工場で、労組が結成されるかどうか、注目されている(「Topics2024年4月22日 TN州VW工場で労組結成」参照)。

投票期間は、今週金曜日の5月17日朝までである。

※ 参考テーマ「労働組合

5月13日 共同経営者新定義を守る
Sources : Biden vetoes congressional effort to toss NLRB joint employer rule (HR Dive)
NLRB appeals joint employer ruling to 5th Circuit (HR Dive)
2023年10月に、NLRBは、共同経営者に関する新定義を公表した(「Topics2023年10月31日 NLRB共同経営者新定義公表」参照)。連邦議会では、この新定義を阻止するための共同決議案(H.J.Res.98)を採択する動きが進み、2024年1月12日に下院、4月10日に上院で可決された(「Topics2023年12月8日(2) NLRB共同経営者新定義延期」参照)。

こうした連邦議会の動きは、連邦政府機関が定めた規則を阻止することを認める"The Congressional Review Act"に基づくものである。

連邦議会の共同決議案に対し、5月3日、バイデン大統領は拒否権を発動した(Message to the House of Representatives ? President’s Veto of H.J.Res. 98)。これにより、連邦議会の動きはいったん阻止されることになる。

全米商工会議所(USCC)は、大統領拒否権発動に対して「落胆した」とのコメントを公表した(Press Release)。

一方、司法の領域では、2024年3月の連邦地方裁判決を不服として、NLRBが第5控訴裁判所に新定義の有効性、執行を求めて控訴した(「Topics2024年3月10日 共同経営者新定義敗訴」参照)。

※ 参考テーマ「人事政策/労働法制