6月20日 VEBA受託者責任
Source :DOL Sues Missouri Bankers Benefit Plan (PLANSPONSOR)
久々のVEBAネタである。

6月13日、労働省(DOL)は、Missouri Bankers Association Voluntary Employees Beneficiary Association PlanのTrusteesに対し、受託者責任を果たしていないとして、訴訟を起こした。訴えによれば、遅くとも2016年以降、適切な資産積立ができていないという。

年金でも複数事業主による運営は、無責任なものになりがちである(「Topics2022年8月13日(1) 複数事業主プランの財政状況」参照)。

医療費がどんどん増えていく中で、VEBAが生き残っていけるのだろうか(「Topics2014年7月31日(1) VEBAの退潮」参照)。

※ 参考テーマ「VEBA/Legacy Cost

6月16日 2031年の国民医療費
Source :National Health Expenditure Projections, 2022-31: Growth To Stabilize Once The COVID-19 Public Health Emergency Ends (HealthAffairs)
上記sourceは、2022~2031年の国民医療費の推計である。当websiteとしての関心事項については次の通り。
  1. 国民医療費は、この10年間、年平均5.4%で伸びる。2025~2031年では年平均5.6%と、今後の伸び率の方が高くなる。その結果、GDPに対する国民医療費の割合は、2031年に19.6%にまで高まる。
  2. 高齢化に伴い、Mecidare加入者は順調に伸びる。一方、Medicaid加入者は、2022年をピークに徐々に減少していく(「Topics2023年5月10日(1) PHE終結とMedicaid」参照)。この結果、医療保険加入者割合は、2022年92.3%から、2031年には90.5%に低下する。
※ 参考テーマ「医療保険プラン」、「Medicare」、「無保険者対策/連邦レベル」、「無保険者対策/州レベル全般

6月15日(1) 金融引締め小休止
Source :Taking a breather: Fed holds interest rates steady in patient battle against inflation (NPR)
6月14日、FOMCは政策金利の据え置きを決定した(FOMC statement)。今回はインフレ抑制対応を一旦休止した形だ(「Topics2023年6月14日(1) CPI4.0%」参照)。

ただし、2023年末の適切な政策金利水準が、中位数で5.6%に上昇している。2024年、2025年もともに上昇しており、長期にわたって手綱を引き締めていくとの意思表示をしている(「Topics2023年3月23日 インフレ抑制を優先」参照)。物価抑制にはかなりの時間を要しそうだ。
※ 参考テーマ「労働市場

6月15日(2) 2024年COLA予測
Source :COLA for 2024 Could Be 2.7 % for Social Security (The Senior Citizens League)
ちょっと気が早すぎると思うが、上記sourceは2024年公的年金COLAを2.7%と推測している(「Topics2022年10月14日(2) 年金COLA8.7%」参照)。

一般的な消費者物価指数はCPI-Uで、5月は前年同期比4.0%上昇であった(「Topics2023年6月14日(1) CPI4.0%」参照)。公的年金COLAの計算に用いられるのは、CPI-Wである(「Topics2022年10月17日 年金COLA計算法」参照)。

現状を見ると、次のようになっている。ここ半年間くらいは、CPI-Wの方が低位で推移している。 ※ 参考テーマ「公的年金改革

6月14日(1) CPI4.0%
Source :Cheaper eggs and gas lead inflation lower in May, but higher prices pop up elsewhere (NPR)
6月13日、BLSは5月の消費者物価指数(CPI-U)を公表した(News Release)。前年同月比4.0%の上昇と、5月よりはだいぶ下がっている(「Topics2023年5月11日 CPI伸び率水準高い」参照)。ただし、コアの伸び率は5.3%と、3ヵ月連続で全体を上回っている。他方、足許については、前月比で再び+0.1%に低下した。
エネルギー全体の価格指数は、前年同月比で伸び率はマイナス11.7%の伸びとなり、大幅な価格低下が続いている。
食料品価格の伸び率は前年同月比6.7%増と、伸び率水準の低が続いている。特に、卵の価格低下が著しい。
エネルギー、食料品を除くCPI上昇率は前年同月比5.3%と、低下の度合いが小さい。
住居費は前年比8.0%増と、2ヵ月連続で0.1%ポイントずつ下がったものの、上昇率の高まりが止まらない。
サービス業の価格上昇率は6.6%と低下が続いているものの、高い水準を続けている。
5月の実質時給は、前月比0.3%、前年同月比で0.2%となった(Real Earnings News Release)。
さて、FOMCはどうなるか。

※ 参考テーマ「労働市場

6月14日(2) CA州からIN州へ移住
Source :Rural towns lure California’s remote workers with cash, child care and other relocation perks (Los Angeles Times)
4月時点での在宅勤務率は28.4%で、今年に入ってからずっと30%前後で推移している(「Topics2023年5月17日 在宅勤務の経済的影響」参照)。同じ調査で、フルタイマーの12%が完全在宅勤務を行なっている。

The Working From Home Research Project
こうした人達は、もう大都市に居住する必要がない。そして、その大都市周辺の約30州が、彼らをターゲットにして、移住を呼び掛けているという。

上記sourceは、CA州Frensnoに4世代続けて住んでいた若者夫婦が、Indiana州Noblesville(!)に移住した例を紹介している。

その移住を考える切っ掛けとなったのが、MakeMyMove.comというサイトである。Indiana開発公社が支援している。

このサイトのNoblesvilleへの移住プランを見ると、トータル$15,000のインセンティブと同時に、移住プランに応募できる要件が列記されている。州外のリモートワーカーで、中高所得層を狙っていることがわかる。
Eligibility Requirements

Noblesville is currently recruiting remote workers who:
  • Are employed full-time and able to relocate while retaining their current position, or
  • Are self-employed and able to relocate while retaining their current clients/portfolio
  • Earn at least $80,000 annually
  • Are U.S. citizens
  • Are 18 years or older
  • Currently reside outside the state of Indiana
  • Can relocate primary residence to Noblesville within 6 months
  • In order to be considered by Noblesville, you must provide proof of the above eligibility criteria
過去2年間、Indiana州移住プランに応募してきたのは約22,000人。そのうち、既に400人が州内に移住し、350人が移住計画中ということである。郊外地域にとってはまたとない好機となっている。

※ 参考テーマ「人口/結婚/家庭/生活」、「Flexible Work

6月13日 有給休暇の重要度高まる
Source :Parental, Family Leave Programs See Boost in 2023 SHRM Employee Benefits Survey (SHRM)
SHRMから2023年のベネフィットに関する調査結果が公表された(2023 SHRM Employee Benefits Survey)。ポイントは次の通り。
  1. 企業側として、医療保険プラン、退職貯蓄プランに次いで、休暇制度、フレックスワークの重要度が高まっている。
  2. 中でも、有給休暇制度の提供割合が高まっている。コロナ禍で一旦広く導入された後、改めて再拡大となっている(「Topics2023年4月4日 Family Benefits」参照)。
  3. 家族関係のベネフィットが重要となる中、ペット保険も広がっている。2022年の14%から2023年は19%に高まっている(「Topics2021年6月25日 ペット保険の企業負担」参照)。
※ 参考テーマ「ベネフィット