9月19日 共同雇用者定義の規則化
Source :NLRB Takes Next Step Toward Employer-Friendly Rule on Joint Employment (HR Daily Advisor)
ここ数年、『共同雇用者』の定義に関するNLRBの判断が二転三転している。 そこで、NLRBは、共同雇用者の定義を判例によるのではなく、規則として定め、恒久化を図ることとし、9月14日、規則案を公表した。内容は、もちろん、Employer-friendlyであり、2017年12月の判断を踏襲するものである。

現在のNLRBメンバーは次の通り。
【2018年9月18日時点】
役 職氏 名政 党指名者任 期
ChairmanJohn RingRPresident Trump2018.4.16〜2022.12.16
MemberWilliam J. EmanuelRPresident Trump2017.9.26〜2021.8.27
MemberMarvin E. KaplanRPresident Trump2017.8.10〜2020.8.27
MemberLauren McFerranDPresident Obama2014.12.17〜2019.12.16
事務局長Peter RobbRPresident Trump2017.11.17〜2021.11.16
Ring議長(R)が4月に上院で承認、メンバーに就任し、Pearce委員(D)が任期満了で8月に退任している。現在の構成は、共和党派3、民主党派1であり、規則化しやすい状況にある。

※ 参考テーマ「人事政策/労働法制」、「労働組合

9月18日 2019年の企業保険プラン
Source :Cost of Employer Health Coverage to Rise 5% in 2019 (Kiplinger)
上記sourceで、2019年の企業提供医療保険プランの概要が紹介されている。
  1. 企業提供医療保険プランが負担する医療コストは、約5%増加する。増加の主な要因は、特別な治療用の医薬品、特定の疾病治療費である。

  2. ほとんどの企業がHSA付き高免責額プランを提供しているが、これを単一プランとして提供する企業の割合は、30%に低下する(2018年:39%)。(「Topics2018年6月27日 高免責額プラン見直しへ」参照)

  3. 2018年の企業提供プランの類型別加入率は、次の通り。

    高免責額プラン:53%
    PPOプラン:41%
    HMO:3%

  4. 2018年の免責額、窓口自己負担上限額(契約ネットワーク内医療機関)は次の通り。
    プラン免責額自己負担上限額
    高免責額プラン単身加入$1,600$3,600
    家族加入$3,200$7,200
    PPOプラン単身加入$500$3,500
    家族加入$1,250$7,000
  5. 典型的な企業のHSA拠出額は、単身加入の場合$500、家族加入の場合は$1,250。

  6. 1/3の企業が、HSA拠出の条件として、従業員が健康増加プログラムに参加することを挙げている。

  7. 従業員の配偶者が勤務先の企業で医療保険プランに入れるのに、当該従業員の保険プランに加入する場合、1/3の企業が、追加保険料を課している(平均$1,200)。

※ 参考テーマ「医療保険プラン」、「HSA

9月13日 保険料上昇率は鈍化
Source :Premium increases projected to be modest in 2019 (Modern Healthcare)
上記sourceによると、Exchangeにおける2019年の保険料上昇率は、近年になく緩やかなものとなりそうだという。

47州+D.C.において、申請ベース、認可ベースの保険料を調査したところ、平均上昇率は3.6%となった。2018年は、CSRの支払いとペナルティ課税ゼロの悪影響を懸念して、平均30%の上昇率であった。2019年の上昇率鈍化は、2018年の大幅引き上げの反動と見られている。(「Topics2017年10月19日 CSR延期は不透明 」「Topics2017年12月21日 ペナルティ課税ゼロ」参照)

仮に、「ペナルティ課税ゼロ」と「AHPsの規制緩和」がなければ、5%は引き下げられるとの推計もあるそうだ(「Topics2018年6月20日 AHPs規制緩和」参照)。

トランプ政権の気紛れ政策により、保険料が大きく動かされていることが窺われる。

※ 参考テーマ「無保険者対策/連邦レベル」、「無保険者対策/州レベル全般」、「医療保険プラン