Source : | Some Florida farmers reduce crops as deportation fears drive workers away (NPR) |
上記sourceは、FL州でイチゴ農園を経営している農家の現状を紹介している。ポイントは次の通り。この経営者は、『トランプ政権は農業を潰しにかかっている』と表現して憚らない。実際、最近4ヵ月で、農業分野における雇用者数は15.5万人減っており、過去10年間で最大の減少幅となっている。
- 1980年代からFL州中央部でイチゴ農園を経営している。
- 農園で働く従業員の半分は、不法移民。残り半分は、H-2Aを取得したゲストワーカー。
- しかし、今年は不法移民を従業員として雇用しなかった。農園に対する不法移民捜査が厳しくなっているからだ(「Topics2025年6月17日(1) Worksite Enforcement:農業」参照)。
- 一方、H2A取得者の雇用費用は高水準にあり、近年さらに上昇している。ゲストワーカーの採用も絞らざるを得ない。
- 結果、来年の生産量は、通年の35%程度にならざるを得ない。
農業が外国人、特に不法移民に頼らざるを得ないのは、根本的にはアメリカ人が農業に従事したがらないから、というのが根本原因である。従って、このような農業従事者不足、労務費上昇、その結果による農産物の価格上昇は、構造的な問題として発生してくる。
FRED
※ 参考テーマ「移民/外国人労働者」、「労働市場」