Source : | Proposition 32 was just rejected. In blue California, why did the minimum-wage boost fail? (Los Angeles Times) |
CA州最低賃金の$18/hへの引き上げ案(Proposition 32)が、州民投票で否決された(「Topics2024年11月11日(2) 州最低賃金引き上げ」参照)。賛成49.2% vs 反対50.8%の僅差であった。
上記sourceでは、反対が上回った要因を探っている。CA州という民主党、リベラル派が強い州でも、急速な最賃引き上げに歯止めがかかった形となった。
- 大都市を抱えるcountyでは賛成が上回っていたが、比較的所得の低い地域、countyでは反対が上回った。
- 最低賃金が上がれば、そのコスト増分が価格に転嫁され、物価が上昇する。州民、特に中低所得層の間では、これ以上の物価高を忌避したいとの気持ちが強かった。
- CA州では、既に今年4月から、ファストフードチェーン店では最低賃金が$20/hに引き上げられ、そこでの価格も引き上げられている。CA州民の上記感覚には根拠がある(「Topics2024年3月31日 CA州ファストフード最賃引上げ」、「Topics2024年5月9日 CA州FF最賃引上げ1ヵ月」参照)。
- ファストフードチェーン店では、値上げの結果として売上高が前年割れし、労働時間を削減した。
- レストラン経営者の間では、今回の提案も含め、上げ幅が大きすぎ、しかも引き上げペースが速すぎる、との認識が広がっている。
※ 参考テーマ「最低賃金」、「大統領選(2024年)」