10月9日(1) UAWスト拡大せず
Source :UAW President Shawn Fain lambasts auto execs while wearing 'EAT THE RICH' T-shirt (NPR)
10月6日、UAWはストライキの継続を宣言したが、ストの規模拡大は行わなかった(「Topics2023年10月1日(1) UAWスト再拡大」参照)。

その一方で、GMとUAWは、バッテリー製造ラインの従業員を、自動車組み立てラインと同じ労使協定に含めることで合意した。UAWにとっては一歩前進である。

※ 参考テーマ「労働組合

10月9日(2) Kaiserスト終了
Source :Kaiser Health Worker Strike Ends As Talks Continue (LAist)
10月7日朝、Kaiser Permanenteの従業員のストライキは、予定通り終了した(「Topics2023年10月5日 医療機関で最大スト」参照)。協定を巡る交渉は続いており、労働組合側は、今後、再度ストライキに入る可能性を残している。

労組側は、従業員の最低賃金を$25/hに引き上げるよう要求しているが、Kaiser Permanenteは$21~23/hを提示している。この溝が埋まるかどうかが注目である。

※ 参考テーマ「労働組合

10月9日(3) 労働需要は依然強い
Source :How to make sense of the country's stunningly strong job market (NPR)
10月6日、雇用統計が公表された(BLS)。9月の雇用増は33.6万人となった(「Topics2023年9月3日(1) 依然サービス需要強い」参照)。市場予想のほぼ倍となった。
雇用者数は156.9M人となった(Table B-1. Employees on nonfarm payrolls by industry sector and selected industry detail)。業種別増加数は次の通り。若干勢いは弱まったものの、相変わらずサービス業での需要が高い。
失業率は3.8%で横ばい(Table A-1. Employment status of the civilian population by sex and age)。
労働市場参加率は今月も62.8%と横ばい。依然として、コロナ禍以前と比べて低水準が続いている。
25~54歳の労働市場参加率も83.5%と横ばい(BLS)。
労働市場に参加していない人の中で仕事を得たいと考えている人数は、増加が続いた。
長期失業者(27週以上)の失業者全体に占める割合は、19.1%に低下した。
※ 参考テーマ「労働市場

10月5日 医療機関で最大スト
Source :75,000 Kaiser nurses, pharmacists and other workers have walked off the job (NPR)
10月4日朝から、Kaiser Permanenteの従業員がストライキを開始した。去る9月30日に新規合意のないまま労使協定期間が終了した。 労働組合側の主な要求は次の通り。
  1. 職員不足の解消。組合員の職域で11%の欠員が生じている。(管理人注:上記数値から換算すると、2万人超の欠員に相当する。なお、同医療機関の従業員は全体で21.3万人

  2. 組合員の賃金25%アップ。

  3. 退職者医療保険プランの改善。

  4. 人材教育基金を40%増加させることで暫定合意(10/2)。
経営者側は、現時点で次のようなスタンスを取っている。
  1. 賃金については、4年間で12.5~16%引き上げる。

  2. 2023年末までに、1万人以上を雇用する。
医療機関では史上最大規模のストライキだそうだが、職員不足の解消については見通しが暗い。まず、医療等(Health care and social assistance)の求人率は、労働市場全体よりもかなり高い水準で推移している。8月末で、労働市場全体が5.8%に対して、医療等は7.5%もある。それだけこの分野での労働需要が高い=人材獲得競争が厳しいということになる(「Topics2023年10月4日(2) 求人数は依然高水準」参照)。
しかも、新規雇用者数と離職者がほぼ均衡しており、求人がほとんど満たされていない。
このような労働市場環境で、あとわずか3ヵ月の間に労働組合が満足するような人員数を確保できるとは思えない。

※ 参考テーマ「労働組合」、「労働市場

10月4日(1) 史上最低の下院議長
Source :McCarthy becomes first speaker removed by U.S. House vote (NPR)
10月3日、連邦議会下院でKevin McCarthy(R-CA)議長解任動議("Declaring the office of Speaker of the House of Representatives to be vacant", H.RES.757)が提出され、投票の結果、解任が決定した。下院議長の解任動議が可決されたのは史上初めてとのこと。

投票は2回行なわれた。
  1. 動議の見送りへの賛否:208 vs 218(Roll Call 518)で否決。

  2. 動議の賛否:216 vs 210(Roll Call 519)で可決。
動議はMatt Gaetz (R-FL)議員が提出したもので、9月30日に成立した「つなぎ予算」で大幅な歳出削減が受け入れられなかったことに対する不満が原因だ(NHK)。

McCarthy前議長は、民主党に一切支援を求めないとの姿勢を崩さず、民主党が一致して解任賛成票(208票)を投じることになった。これに、動議に賛成した共和党議員8人が加わり、過半数の 216票となった。
また、党派ラインで投票しなかった議員の一覧と投票内容は次の通り("Removal of Kevin McCarthy" Wikipedia)。
今後、Patrick McHenry (R-NC)が暫定議長に就任し、下院議長が選任されることになる。

議長就任のために15回の投票を要し、たった9ヵ月足らずで解任されるということで、おそらく史上最低の下院議長と位置付けられることになろう(「Topics2023年1月6日(3) 下院議長が決まらない」参照)。

※ 参考テーマ「政治/外交

10月4日(2) 求人数は依然高水準
Source :Job Openings and Labor Turnover Summary (BLS)
10月3日、BLSが、8月末の求人数を発表した。8月末の求人数は961.0万人で、前月比69.0万人の増加となった(「Topics2023年8月30日(2) 求人数は減少傾向」参照)。依然として高水準が続いている。
労働力人口に占める求人数の割合は5.8%と、上昇した。
新規雇用数は585.7万人と、微増となった。
失業者数/求人数は、0.7で横ばいだった。
8月の自発的失業(Quits)は363.8万人と、微増となった。
Quits level, Total nonfarm - 2019~2023年

Quits level, Total nonfarm - 2007~2023年
こうした中、8月の時間給をみると、伸び率の収束が続いている。それでも5%台の伸びが続いているのは驚きだ。

Federal Reserve Bank of Atlanta's Wage Growth Tracker
※ 参考テーマ「労働市場

10月3日 TX州:Medicaid資格審査
Source :Whistleblowers beg leaders to 'stop the chaos' as more than 900,000 Texans are kicked off Medicaid (KERA)
上記sourceによると、Medicaid加入資格確認手続きにより加入が認められなかった人数は、TX州が最も多くて91.7万人。続いて、FL州70万人、AR州、OH州、NY州が33~37.5万人規模となっている。そのTX州は、連邦政府(HHS)のガイダンスに従って、個人レベルまで資格確認が適正にできていることになっている(CMS)(「Topics2023年9月24日(4) Medicaid確認作業停止」参照)。

ところが、TX州Health and Human Services Commission(HHSC)の手続きが不適切との内部告発が行なわれた。 このまま突き進んでしまうと、TX州の無保険者割合はダントツのその上を行ってしまうことになる(「Topics2022年9月20日(1) 無保険者割合:TX州が最高」参照)。

※ 参考テーマ「無保険者対策/TX州」、「無保険者対策/州レベル全般

10月1日(1) UAWスト再拡大
Source :UAW once again expands its historic strike, hitting two of the Big 3 automakers (NPR)
9月29日正午、UAWはストの規模を再拡大した。今回のスト拡大の対象はGMとFordの組み立て工場で、Stellantsは対象とならなかった(「Topics2023年9月24日(2) UAWスト拡大」参照)。これでスト参加者は、約25,000人となった。

※ 参考テーマ「労働組合

10月1日(2) MN州PFML施行間近
Source :Minnesota adopts paid sick and safe leave requirement? (Mercer)
2024年1月1日より、Minnesota州(MN)の有給休暇制度が施行される(「Topics2023年6月2日 MN州FMLA成立」「Topics2023年9月28日 米国FMLPの現状」参照)。

※ 参考テーマ「FMLA