1月12日付で、2024年のPoverty Guidelinesが公表された。発効日は1月11日とのこと（Mercer）。

仮に、連邦最低賃金（$7.25/h）で2024年一年間働くとすると、

$7.25/h × 8h × 5days/w × 52w ＝ $15,080

となる。子供などの扶養家族がいれば、FPL100％を下回る水準である。仮に2024年中に連邦最低賃金が大幅に引き上げられなければ、最低賃金で働いていると単身でもFPL100％を下回ることになる。

これまでの変遷は、ここ。 2024年の伸び率を試算してみたところ、3～4％ということになった。

※　参考テーマ「人口/結婚/家庭/生活」、「最低賃金」

Exchange加入者が過去最高、3年連続の増加となることが確実となった（「Topics2023年1月27日(2)　Exchange加入登録過去最高」、「Topics2023年12月21日(1)　Exchange加入者増加見込み」参照）。上記sourceによると、12月23日時点で2024年のExchange加入者は既に2,040万人に達した。加入手続き期間は1月16日（一部の州では1月末）までなので、まだまだ増える可能性がある。

このような大幅増加となった背景には、次の2点が挙げられる。

1. アメリカ救済法、インフレ抑制法で、保険料補助金の増額が認められている（「Topics2023年9月8日　個人プラン加入増加続く」参照）。
2. Medicaidの資格更新否認が多数に上っている（「Topics2024年1月11日　Medicaid資格更新28.7％」参照）。

Medicaid資格更新否認との関係を見てみると、Exchange加入者数が最も増えているのはTexas州（88.1万人増）、Florida州（80.9万人増）。いずれもMedicaid資格更新否認者数のトップを占めている（"Medicaid Enrollment and Unwinding Tracker" by KFF）。

Exchangeは低所得者層への保険プラン提供という大きな責任を果たしているように思われる。

※　参考テーマ「無保険者対策/連邦レベル」、「無保険者対策/州レベル全般」

1月11日、BLSは12月の消費者物価指数（CPI-U）を公表した（News Release）。前年同月比3.4％の上昇と、前月よりも上昇率が高まった（「Topics2023年12月13日(1)　住居/サービス価格上昇続く」参照）。コアの伸び率は3.9％と僅かに低下。足許については前月比で+0.3％とこちらも伸び率は高まった。

エネルギー価格はマイナスを続けている。

食料品価格の伸び率は前年同月比2.7％増と低下を続けている。

エネルギー、食料品を除くCPI上昇率は前年同月比3.9％と僅かに低下した。

住居費は前年同月比6.2％増と、低下したものの、高水準の伸び率が続いている。上記sourceによると、住宅費価格上昇の寄与率は、CPI全体の上昇率の半分以上を占めているそうだ。

サービス業の価格上昇率は5.3％と若干低下したものの、依然として高い水準を続けている。サービス分野での労働需要の高いことを反映している（「Topics2024年1月7日　雇用需要が堅調」参照）

上記sourceでは、特筆すべきは自動車保険料の高騰としている。前月比で1.5％増、前年同月比で20.3％の伸びとなった。

12月の実質時給は、11月と同様、前月比0.2％増、前年同月比で+0.8％となった（Real Earnings News Release）。

※　参考テーマ「労働市場」

1月9日、Medicaid資格更新状況について情報が更新された（"Medicaid Enrollment and Unwinding Tracker" by KFF）。

1. 加入資格の更新が認められた：2,698.9万人。3月時点のMedicaid加入者（9,400万人）の28.7％。
   加入資格の更新が認められなかった：1,437.7万人。同上の15.3％。
   
   元加入者全体の44％しか結果が出ていない。結果が出ている中では、1/3強が資格更新されていないという状況だ（「Topics2023年11月2日(3)　Medicaid資格更新19.3％」参照）。
   
   
2. 各州別は次表の通り。相変わらず、TX州での資格否認割合が高いことが目立っている（「Topics2023年10月3日　TX州：Medicaid資格審査」参照）。

   

各州における資格更新手続きは、2024年5月までに終えなければならない。

※　参考テーマ「無保険者対策/州レベル全般」