12月27日 ME州・MI州就労義務規定認可
Source :CMS approves Medicaid work waivers in Michigan and Maine (Modern Healthcare)
12月21日、CMSは、Maine州(ME)とMichigan州(MI)から提出されていたMedicaid就労義務規定申請を認可した。

これで、Medicaid就労義務規定が認められた州は7州となった(Kaiser Family Foundation)。
Arkansas, Indiana, Kentucky, Maine, Michigan, New Hampshire, Wisconsin
このうち、ME州とWI州は、従来のMedicaid加入者について就労義務規定が適用されるのに対し、残りの5州では、PPACAに基づいて拡充した加入者に対して適用される。 一方、認可待ちは9州である。
Alabama, Arizona, Kansas, Mississippi, Ohio, Oklahoma, South Dakota, Utah, Virginia
今回認可されたME州は、州民投票、州最高裁判決に従って、ようやくMedicaid拡充を行うことになっている(「Topics2018年9月6日 ME州:Medicaid拡充策提出 」参照)。今回の認可は、その拡充前のMedicaid加入者全員に適用されることから、拡充した際にこの就労規定をどうするのか、改めて判断、申請する必要が出てくる。まだまだ紆余曲折がありそうだ。

また、Medicaid就労義務規定については、司法でも疑義が呈されている。今年6月に、連邦地方裁でKY州の就労義務規定認可が無効との判決が下された(「Topics2018年7月3日 KY州:就労義務規定敗訴」参照)。今また、同じ判事がAR州の就労義務規定について公判審理を行っている(「Topics2018年11月16日 AR州:就業義務が果たせない」参照)。

もともと就労義務規定の効果が疑問視されている中で、その制度施行はなかなか進まない(「Topics2018年6月14日 就労義務規定の効果」参照)。

※ 参考テーマ「無保険者対策/州レベル全般」、「無保険者対策/AR州」、「無保険者対策/ME州」、「無保険者対策/MI州

12月26日 ICEの執行実績
Source :Immigration Worksite Enforcement Surged in 2018 (SHRM)
移民法の執行が大幅に強化されている。上記sourceで紹介されている、ICEの2018年度(2017年10月1日〜2018年9月30日)実績のポイントは次の通り。
2017年度2018年度
事業所の実地調査1,691件6,848件305%増
Form I-9の監査1,360件5,981件340%増
これらの結果、2018年度のICEによる事業所での逮捕は2,300人超に及び、前年の7倍以上となった。なお、Form I-9については、「Topics2017年9月12日 Form I-9」を参照。

法律の遵守は当然と言えば当然であり、ICEの執行は非難されるべきものではないが、その厳しさが急激に高まったことが、社会的な不安を呼んでいる。企業としても事業継続リスクを意識して、コンプライアンスを強化せざるを得ない。

※ 参考テーマ「移民/外国人労働者