10月10日 Medicareで在宅介護をカバー
Sources : Harris proposes Medicare cover home care costs to help the 'sandwich generation' (NPR)
Harris proposes Medicare home health expansion (Modern Healthcare)
10月8日、ハリス大統領選候補はテレビ番組に出演し、次のような構想に言及した。 Medicareの給付対象者、給付対象サービス、給付額など、何も示されていない。また、介護サービス提供労働者の数も絶対的に不足している。実現には様々な課題がありそうだ。

ところで、薬価を抑制して財源を調達するというのは、どこかの医療保険制度と同じ発想である。

※ 参考テーマ「Medicare」、「公的介護保険

10月6日 着実な雇用増
Source :The U.S. saw stunningly strong growth in jobs last month. Here's what to know (NPR)
10月4日、雇用統計が公表された(BLS)。7月、8月合わせて7.2万人の上方修正のうえで、9月の雇用増は25.4万人となった(「Topics2024年9月7日 雇用指標は緩やかに改善」参照)。直近3ヵ月平均で、18.6万人の増加となり、下の図を見ると、雇用増の傾向が続いているように見える。
雇用者数は159.1M人となった(Table B-1. Employees on nonfarm payrolls by industry sector and selected industry detail)。業種別増加数は次の通り。相変わらずサービス業での需要が高い。プラスに寄与しているのは、レストラン、小売り業、建設業。
失業率は再び低下し、4.1%になった(Table A-1. Employment status of the civilian population by sex and age)。
労働市場参加率は今月も62.7%と横ばい。
25~54歳の労働市場参加率は83.8%と、微減となった(BLS)。
労働市場に参加していない人の中で仕事を得たいと考えている人数は、若干増が続いている。
長期失業者(27週以上)の失業者全体に占める割合は、23.7%と上昇した。
今回の雇用統計は、着実な雇用増を示している。次のFOMCは9月17~18日である。

※ 参考テーマ「労働市場

10月2日 労働市場の落ち着き続く
Source :Job Openings and Labor Turnover Summary (BLS)
10月1日、BLSが、8月末の求人数を発表した。8月末の求人数は804.0万人で、前月比4.3%の増加となった(「Topics2024年9月5日(1) 労働市場は落ち着きへ」参照)。
労働力人口に占める求人数の割合は4.8%と若干上昇したが、全体の低下傾向が続いている。
新規雇用数は531.7万人と減少した。
失業者数/求人数は、0.9で横ばいであった。
8月の自発的失業(Quits)は308.4万人と、減少傾向が続いている。
Quits level, Total nonfarm - 2019~2024年

Quits level, Total nonfarm - 2007~2024年
アトランタ連銀による時間給のデータ公表が再開された。7月の前年比で、全体は4.6%増、勤続組は4.7%増、転職組は4.6%増となった。労働市場における裁定がしっかりと働いているように見える。

Federal Reserve Bank of Atlanta's Wage Growth Tracker
雇用市場の落ち着きが継続している。

※ 参考テーマ「労働市場