11月5日(2) お膝元の反乱 Source : Council Approves Canadian Drug Bill ; Montgomery Effort To Cut Costs Raises Risk of Legal Action (Washington Post)


上記sourceは、Maryland州にあるMontgomery County議会(council)が、職員の処方薬コスト抑制のために、カナダからの処方薬輸入を奨励する条例案を、11月1日に可決したというもので、内容的にはそれほど珍しいわけではないが、次の2点で関心があったので掲載した。
  1. かつて私が住んでいたcountyである。
  2. FDAのお膝元である。
条例案可決までには、FDAからの圧力もかなりあったようだが、それにもめげず、お膝元でこのような法案を通したというのは、余程の覚悟なのだろう。

11月5日(1) 年金会計の見直し? Source : Action Alert No. 05-44 November 3, 2005 (FASB)

FASBは、11月10日(木)、年金会計(FAS 87)、その他退職後ベネフィット会計(FAS 106)の見直しを、検討課題に加えるかどうかについて、投票を行なう予定である。これは、SECスタッフ・ペーパーからの指摘を受けたものである(「Topics2005年6月21日(1) SECの会計基準改善提案」参照)。

仮に検討課題に加わり、SECが指摘する方向で見直されることになると、解散基準での給付債務評価に津ながる可能性が出てくる。PBGCの問題もからみ、大きな変更がなされる可能性も十分考えられる。

11月1日 右派の候補者指名 Source : President Nominates Judge Samuel A. Alito as Supreme Court Justice (White House)

当websiteの予想に反し(「Topics2005年10月27日(2) 候補者指名返上」参照)、10月31日、最高裁判事の候補者指名が行われた。Miers氏の指名返上から、わずか4日後のことであった。

代わりに指名されたのは、Samuel A. Alito氏で、第3控訴裁判所判事であり、嫌味とも思えるほど、司法経験が豊富のようである。

また、それだけに、志向も明確になっており、人工妊娠中絶については、"Pro-Life"である。そのため、人工妊娠中絶を認めようという団体からは、強い反対が表明されている(Washington Post)。また、中絶を巡る判決に実際にかかわっていたケースもあるため、その際に示された彼の司法判断が、今後の争点となる可能性があるとの指摘もある(New Yort Times)。

いずれにしても、共和党右派は満足している候補者であり、民主党がこれにどのような対応を取るのかが注目されるところである。