Source : | Two years in, Trump’s appeals court confirmations at a historic high point (Washington Post) |
トランプ政権、連邦議会上院共和党による控訴裁判所判事の指名、承認が、異例のスピードで行われているという。上記sourceによれば、トランプ大統領就任満2年で、30名の承認が行われた。これは、最近の大統領時代の承認人数を大きく上回っている。 承認された判事達の特徴は、次の3点と指摘されている。トランプ政権らしい特徴だが、最も重要なのが若さである。連邦最高裁判事についても共和党は戦略的に年齢の若い判事を就任させている(「Topics2018年7月10日 Kavanaugh判事を指名」参照)。控訴裁判所でも同様の戦略を採っている。
- 年齢が若い
- 女性が少ない
- 白人が多い
しかも、今の空席判事の指名をすべて共和党系で占めれば、控訴裁判所判事全体の数だけ見れば、共和党系が多数派となる。
もちろん、13ある控訴裁判所のうち、共和党が多数派となっている控訴裁判所はまだ4つしかなく、控訴裁判所のレベルを共和党派が支配するにはまだまだ時間がかかるだろう。しかし、共和党は、地方選挙、裁判所判事については、地道に着実に戦略的に多数派工作を継続している(「Topics2018年8月8日 共和党の長期戦略」参照)。その効果はじわじわと効いてきており、その道筋から見れば、トランプ大統領は忠実に共和党の戦略を実行に移していると言える。
※ 参考テーマ「司 法」