6月5日 MA州無保険者半減
Source : Number of Uninsured Massachusetts Residents Decreased by Nearly Half Last Year, According to Urban Institute Report (Kaisernetwork)
MA州が導入した皆保険制度の効果を本格的に調査したレポートが公表された。これまでは、皆保険制度導入の効果は顕在化していないとの評価が多かった(「Topics2007年11月27日 MAが試金石?」参照)が、ヘッドラインにあるように、導入1年目にして、MA州の無保険者は半減したようだ。
調査レポートのポイントは次の通り。
- 法施行後2年間で、約35万人が保険加入した。
- 2007年秋の時点で、18〜64歳の無保険者率は7%(2006年は13%)。
- 無保険者は、健康、低所得、男性という傾向がある。
- 無保険者の3分の1が、保険加入が義務となったことを認識していない。
- FPL300%未満世帯の成人の無保険者率は、24%から13%に低下した。
- FPL300%以上世帯の成人の無保険者率は、5%から3%に低下した。
- 2007年分の納税申告で、約86,000人がペナルティ($219)を受けた。
- 約62,000人がペナルティを免除された。
- 企業が提供する保険プランに加入している州民は、3%程度増加した。
- 保険加入者の71%、無保険者の44%が皆保険法を支持している。
昨年秋時点での見通しよりも改善度が高まっている。2006年の数字では、MA州の無保険者は620,128人で、総人口が6,328,345人、無保険者割合は10%で、全米5番目の低さであった(statehealthfacts.org)。これを、単純に、無保険者が35万人減で総人口が変わらないとすると、無保険者割合は4.2%。一気にダントツ一位の数字となる。
今年の納税申告ではペナルティの金額が4倍以上に高まるので、さらに無保険者は減少するものと思われる。全米の注目を浴びることは間違いないだろう。