6月16日 新組織"Change to Win Coalition" Source : Change to Win

ついに、5労組が新組織結成を決定した。"Change to Win Coalition"という名称で、とりあえずはAFL-CIOの改革を求めていく組織内組織となるようだ。これに対するAFL-CIO幹部の対応が注目される。

6月15日 新組織の結成 Source : Change To Win Press Conference

New York Timesが報じた通り、15日に5労組が新組織結成のための会合を行い、その後、12時30分から、記者会見を行うということだ。組織内組織にとどまるのか、完全な分裂なのかを知りたいところである。

6月14日 AFL-CIO分裂か? Source : Building a Movement to Win for Working People (SEIU)

6月10日、SEIUが、「必要とあらばSEIU幹部がAFL-CIO離脱を決定してもかまわない」という決議を行った。具体的な文言は、上記sourceの下線部である。

例の5労働組合(「Topics2005年5月28日 AFL-CIOからの離脱選挙」参照)は、5月16日、「21世紀の労働運動」というキャンペーンを立ち上げている。(キャンペーン宣言文には、4団体名しか記載がないが、同日、UFCWも参加を表明した。)

このキャンペーンでは、5労働組合が中心となって労働組合員を増やすことに注力する一方、AFL-CIOは経済政策向け、社会政策向けの戦略センターとして改革する、という内容になっている。当然、AFL-CIOの現執行部の提案とは、まったく相容れない内容となっている。

簡単に言ってしまえば、会派内会派を結成し、執行部が受け容れないようであれば、いつでも派を割って独立する、という意図と思われる。このような動きに対して、AFL-CIO執行部がどのように対応するのか、労働組合運動を大きく左右する分岐点になる可能性があるわけである。

上記のように、離脱覚悟を固めたSEIUがリーダーシップを取る形で、14日には、UFCWがAFL-CIOからの離脱の可能性について、討論する予定となっている(Washington Post)。また、15日には、Washingtonで、上記5労働組合が、新団体"Change to Win Coalition"(仮称)を立ち上げるのではないか、との推測も出ている(New York Times)。明日、明後日の労働界、民主党の動きを注目していきたい。