5月9日 内部対立が深まるAFL-CIO Source : A.F.L.-C.I.O. Lays Off 105, but Discord Grows Louder (New York Times)
AFL-CIOの現会長John J. Sweeneyは、現有スタッフの約4分の1にあたる105人をレイオフし、組織再編を断行し、労働組合の組織率の向上に努めるとの意向を発表した。しかし、現会長の手腕に懐疑的な有力組合の理解を得られなかったばかりか、内輪への根回しが不足していたために、現体制の中から要職を辞するとの動きが出てきてしまった。
現会長の続投に予てから反対の意向を示していた有力組合(「Topics2005年2月21日 AFL-CIOの行方」参照)は、今週にも反対候補擁立について協議する事となっており、いよいよ、AFL-CIOの行方は混沌としてきた。
加えて、個別組合員の政治的志向に関するデータのAFL-CIOとの共有を拒否する動きも出てきている。これが実現してしまうと、AFL-CIOの中央における政治力は、大きく減殺されてしまいかねない。こうした内部対立を、どのように解消していくのか。民主党への影響はどのようなものになるのか。興味深いところである。
最後に、アメリカに住んでいた頃、はす向かいの御宅の夫人が、AFL-CIOのスタッフであった。彼女は、今回のレイオフの対象に含まれていたのかどうか、気になっている。