Topics 2003年3月21日〜31日
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3月29日(1) US Airwaysパイロット年金が決着
3月29日(2) Medicareの保険料が急騰する
3月29日(1) US Airwaysパイロット年金が決着 Source : US Airways Cleared to Alter Plan (Washington Post)
US AirwaysのChapter 11からの復帰の鍵を握っていた、パイロット年金を巡る交渉が決着し、破産裁判所、PBGCからの承認も得られた。一時は、パイロット組合が強硬な姿勢をとっていたために、その行方が不透明となった時期もあったが、結局は、経営側の主張通りとなった。
つまり、従来のパイロット年金は終了、PBGCが引き継ぎ、積立不足を穴埋めするとともに、給付額は法定上限までに制限される。代わって、裁判所が求めていた新たな退職者プランが規模を縮小して発足することとなった。新プランは、DCプランに近いものと言われている。
これで、US AirwaysのChapter 11からの復帰が確定的となった。
3月29日(2) Medicareの保険料が急騰する Source : Premiums for Medicare Beneficiaries To Rise to $66 (Kaisernet)
高齢者の入院費用をカバーする公的医療保険Medicareの保険料の急騰が予想されている。上記Sourceによれば、2004年のMedicare保険料は、$7.3(12.4%増)上昇して月$66になるとみられている。
他方、医療機関への支払いは、4.2%の減少と予想されている。対象となる高齢者の保険料負担は高まり、医療機関への支払いは減少する。Medicare関係者にとっては面白くない話である。連邦政府、州政府の財政逼迫がMedicareを直撃しそうだというわけだ。
2004年は大統領選挙の年である。今のイラク戦争が長引けば、連邦政府の財政状況はさらに厳しいものとなる。外交、安全保障だけをテーマにした大統領選にでもならない限り、Bush大統領の再選にとってマイナス材料となることは間違いない。
ところで、保険料高騰の原因として、いくつかの要素の価格上昇が例示されているが、その中でも最も高い伸びを示しているのが、Hospice care、Medical equipmentである。医療の質を高めるためのものと考えられる要素だが、本当に必要な経費なのか、もっと吟味する必要があるだろう。
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