11月11日(2) 初のヒスパニック閣僚 Source : President Nominates Judge Al Gonzales as Next Attorney General (White House)
Bush大統領再選後、初の閣僚指名は、司法長官Al Gonzalesとなった。この人事は、いろいろな意味合いがある。
- タイトルにある通り、初のヒスパニック出身の閣僚である。しかも、移民2代目の閣僚就任ということで、ヒスパニックの期待の星がアメリカン・ドリームを実現した。それをBush共和党政権が後押ししている、という意味で、ヒスパニック取り込みのための共和党の中長期戦略は成功している。
- ヒスパニック出身ということで、民主党からの反発は少ないはず。実際、上院民主党幹部からは、無難な指名、との評価を得ている(CNN)。共和党優位が確立した上院での最初の人事案件で、激突を避けられれば、今後の議会運営で民主党からの一定の協力を得られると期待できる。
- 逆に、連邦最高裁の人事は、若干混乱する可能性がある。当websiteでも紹介していた通り、彼は最高裁判事候補の筆頭であった。「Topics2003年6月9日 もう一つのキャンペーン」で、その辺りの事情や、彼の経歴を記録しているが、その最後に、管理人は、次のように記している。
"政権の中枢と名誉ある最高裁判事。どちらも魅力ある職だろうが、もう少し中枢に居座ってから判事になっても遅くはないような気がする。 "
まさに、政権の中枢も中枢、司法長官に就任、という道を選択したことになる。まだ若いGonzales氏にすれば、最高裁判事は、まだまだ後からチャンスは巡ってくる、ということなのだろう。
- Bush大統領とは、テキサス州知事時代からの関係であり、両者の信頼関係はあついと言われている。Gonzales氏は、上記sourceで、「ホワイト・ハウスのスタッフと別れるのは辛い」と、しおらしいことを述べているが、この4年間で培ったホワイト・ハウス・スタッフとの関係も磐石になっているのだろう。それらを考慮すると、任期の4年間に同性婚禁止関連の憲法改正への道筋をつけることが、Gonzales氏のミッションと見ることができるのではないだろうか。
いずれにしても、Bush政権2期目は、順調なスタートを切ったようである。
11月11日(1) オンライン処方薬購入はわずか
Source : Three Canadian Pharmacies Fill Only 2,300 Prescriptions Through Wisconsin Web Site in First Six Months (Kaisernetwork)
タイトルにある通り、Wisconsin州が設けたオンライン・ショップを通じて、カナダから処方薬を購入した件数は、最初の6ヵ月でわずか2,299件であった。専門家は、オンラインで購入するような人達は、同じオンラインでもっと安く購入できるところで購入しているのだろう、とのことである。つまり、カナダのオンライン・ショップに直接アクセスしている可能性が高い、というわけである。
州知事レベルでは、かなり熱心に取り組んではいるものの、州民の関心は今一つ、ということのようだ。Kerry候補が大統領選で敗退したこともあり、カナダからの処方薬再輸入論議は、後退せざるを得ないかもしれない。